線と面の思考術:自分の頭で考えるために
自分の頭で考える道具を手に入れよう
必要なのは自分の頭で考える力。脳は,論理的な「線の思考」と,直感的・主観的な「面の思考」の二つで現実をとらえています。
たとえば料理の本。レシピが「線の思考」で,できあがりの写真は「面の思考」と言えます。
「線の思考」派は本文の頭から本を読み,「面の思考」派は,まず目次を見るという具合に,個人の思考にはクセがあります。そのクセを知ったうえで,「線の思考」と「面の思考」を自分でコントロールするする方法を紹介しています。
さらに相手の頭にも自分が考えたことを立体的に描けるように伝える方法、独学力をつける読書法も解説しています。
ワンパターン発想を打破する頭のトレーニング
書評(朝日新聞080921 第14面)
激しい時代の変化に対応して,なすべき課題を発見し,他に代わりのいないオリジナルな人材になる――そのとき必要となるのが,自分の頭で考える力だ。私たちの脳は,順を追って展開する展開する論理的な「線の思考」と,直感的で主観的な「面の思考」を使って現実をとらえているという。料理本を例にとると,レシピが「線の思考」で,出来上がりの写真が「面の思考」。双方そろっているから分かりやすい。この二つの思考を使いこなすことが「自分の頭で考える武器」になると本書は説く。
著者はマーケティングや消費研究を専門とする広告会社社員。裏付けとなる理論は極力省いて,「ひとりブレーン・ストーミング」など,線・面の思考を意識した発想法やプレゼン術の要点を解説する。
「線の思考」派は本文の頭から本を読み,「面の思考」派は,まず目次を見るという具合に,個人の思考にはクセがある。自分や交渉相手の思考パターンを知っておいて損はない。 読みやすさに徹したせいか,「あらすじ」だけで終わったような物足りなさもあるが,「プレゼンは二人で行うとやりやすい」など”目から鱗”の指摘も。漫才のツッコミよろしく,合いの手となるコメントを挟み,聞き手の「面の思考」を刺激するのだ。3種類のノートに内容や気づいた点を書き留める「独学力をつける読書術」も興味深いが,よほど几帳面でないと習慣にするのは難しそうだ。
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線と面の思考術ワンパターン発想を打破する頭のトレーニング
神川芳之・大和書房・1470円
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この本の詳細なデータ
- ISBN
- 978-4479391784
- タイトル
- 線と面の思考術 自分の頭で考える道具を手に入れよう
- 巻
- ONLY ONE
- 作者
- 袖川 芳之
- 定価
- 1470
内容紹介
何となく感じていることをオリジナル思考に高める技術、相手のピンと来るツボを押さえる伝え方、独学力を高める読書術、教えます。
世の中の変化に対応するために、「線の思考」と「面の思考」を使いこなそう。「突っ込まれないアイデア」がどんどん浮かぶ、ビジネスの「予測力」がつく。
世の中の変化に対応するために有効な「線の思考」と「面の思考」を自分でコントロールする方法を紹介。さらに相手の頭にも自分が考えたことを立体的に描けるように伝える方法、独学力をつける読書法も解説する。
目 次
第1章 世の中は2つの思考でできている―「線の思考」と「面の思考」
・退屈知らずの人生を歩むために
・脳は現実を2通りに捉える
第2章 自分の思考パターンを捉え直す―偏りに気づく7つのチェックリスト
・人の思考はどちらかに偏っている
・ロジカル・シンキングには限界がある
第3章 自分の頭で考える道具を手に入れる―ひらめきをアイデアに変える4ステップ
・4つのステップで思考の精度を高める
第4章 他人にわかりやすい伝え方を身につける―線と面のコミュニケーション術
・なぜ、自分の考えはなかなか人に伝わらないのか
第5章 読書レベルを上げて独学力をつける―線と面の読書術
・自分を超える本の読み方
・6つの読書術で自分の考えを整理しよう
・読書ノート+3ノートで、読んだものを自分のものにする
著者情報
袖川芳之(ソデカワヨシユキ)
広告会社勤務。1963年大阪府生まれ。1987年京都大学法学部卒。
マーケティングを専門領域とし、シンクタンクの主任研究員、内閣府経済社会総合研究所企画官などを歴任。
多摩美術大学、慶應義塾大学大学院、青山学院大学で非常勤講師を務める。
商品のマーケティングのみならず、家族論や少子高齢化時代のソーシャルデザインなどで独自の提言を展開している。消費と幸福に関するユニークな研究もある。
第2回読売論壇新人賞入賞。
内閣府「未来生活懇談会」委員、「暮らし指数検討委員会」他、政府の委員を多数務める。
日本広告学会産業部門理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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